いま、なぜ「アフリカ」なのか? 11/27(月)『思想』×「東洋経済オンライン」×『WIRED』編集長トークセッション開催! – WIRED.jp

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岩波書店『思想』「東洋経済オンライン」とのコラボレーション・トークセッションが開催記念! 奇しくも今夏、ほぼ同時にアフリカを特集した『思想』『WIRED』と、アフリカでの激変するビジネスを追い続けている「東洋経済オンライン」。いま「アフリカ」に注目すべき理由を解題する、特別な時間となる。

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PHOTOGRAPH BY FRANCOIS VISSER

特集「ワイアード、アフリカにいく」。好評発売中の雑誌『WIRED』日本版vol.29(Amazonでも購入可能)。特集の関連記事はこちらから。PHOTOGRAPH BY FRANCOIS VISSER

『WIRED』日本版最新号は、アフリカ(南ア、ケニア、ルワンダ、ナイジェリア、ガーナの5カ国)を舞台に未来へのヒントを探そうという内容で、実に100ページ以上にわたる特集を掲載したが、その主眼としたテーマは、よく語られる「BOPビジネス」(Base of Pyramid)や「リープフロッグ」(leapfrog)といったことよりもむしろ、テックの潮流を含め、音楽、ファッション、アートなど「カルチャー全般」の動向を横断的にうかがうところにあった。

俗にミレニアルズと呼ばれる世代の若いアフリカの起業家やクリエイターたちは、InstagramやSnapchatを自在に操り、ヒップホップやエレクトロミュージックに踊り、日本のマンガを愛読する、世界のどこにでも、そして間違いなくここ日本にもいるような、身近な若者たちだった。もちろん、アフリカならではの逆境はある。電力すらままならず、働くにもロクに産業と呼べるものもない。過去を振り返れば、南アにはアパルトヘイト、ルワンダには虐殺といった苦い記憶もある。それでも彼らは「わたしたちは自分たちの手で自分の未来をつくることができる初めての世代なのだ」とポジティヴに未来を見据える。

アフリカが、いま魅力的に見えるのは、彼らが、新しいテクノロジーや新しいカルチャーを、自分たちの自立と自由のために、大胆に使いこなそうとしているからだ。そうした彼らの身振りから、ぼくらが学べることはおそらくたくさんある。

『WIRED』のアフリカ特集が発売されるひと月ほど前に「アフリカ」を特集した雑誌が発売されている。意外かもしれないが、岩波書店が発行する『思想』だ。大正10年に創刊され、創刊当初には和辻哲郎や三木清を顧問として擁してきた名門中の名門の人文・社会科学専門誌だ。100年近い長い歴史のなかで、正面きって「アフリカ」を取り上げたのは初めてなのだというから、いま、『思想』があえて「アフリカ」に正対したことの意味は、大きい。

「思想するアフリカ」と題された特集は、文化人類学、社会人類学、文学などの分野で、アフリカ研究の最前線で活躍する研究者たちが、最新の研究の成果をもとに、いまアフリカと向き合うことの意義を、さまざまな論点から綴っていく。さらには、カメルーン生まれの文化人類学者フランシス・B・ニャムンジョのユニークな思想の一端が紹介される。

「ニャムンジョの議論では、西洋がもつ子どもの『不完全性』というものが肯定的に評価され、『不完全さとは可能性が欠落しているのではなく、反対に可能性が無限にひろがっているのだ』と、必ずしも西洋に対して敵対的でなく、むしろ包摂的なニュアンスを含んでいるように思うのです」(小田マサノリ・真島一郎対談「ファー・フロム・ザ・フィールド・オブ・アメリカ」より)

これに限らず、アフリカ発のさまざまな視点・思考が紹介されていくなかで、読み手は、西洋近代の思考によってガチガチに固められたアタマが、ときほぐされていくのだ。上述の対談のなかで、小田マサノリは、建築家のレム・コールハースのこんな言葉を引用している。

「ラゴスは私たちに追いつこうとはしていない。むしろ私たちがラゴスに追いつこうとしているかもしれないのだ」

こうした感覚を与えてくれることが、まさにいまのアフリカの面白さに他ならない。カルチャーや思想だけではない。もちろんビジネス方面を見ても、アフリカは目の離せない地域であることは間違いない。経済の「ラストフロンティア」と呼ばれ、中国をはじめとする世界諸国が果敢に進出し、しのぎを削る大陸は、未来のビジネスの可能性の中心とも目されている。現在「東洋経済オンライン」の編集長を務める山田俊浩は、かつて、『週刊東洋経済』のスタッフだった時代に、南アフリカを訪ね、そこで展開されているビジネスのダイナミズムを目の当たりにしたのだという。激動するアフリカの行く末は、いまもなお「東洋経済オンライン」が目を配り続けているトピックである。

その山田編集長の声がけで、まず交錯することのなさそうな3つのメディア、『思想』『WIRED』日本版、そして「東洋経済オンライン」が、「アフリカ」という意外なテーマで結びつくこととなった。11月27日に開催されるトークイヴェントでは3誌の編集長が初めて顔を合わせ、それぞれの観点から「いま、どうしてアフリカなのか?」を語り合う。

バックグラウンドも、スタイルも、視点もまったく違うメディアの編集長が集う異色のトークは、「アフリカ」のビジネス、思想、カルチャーに注目する人のみならず、メディアビジネスに興味ある人も必見だ。

特別トークセッション
いま、どうして「アフリカ」なのか?

・日時:2017年11月27日(月)18:15開始(17:45開場)

・会場:スルガ銀行ANA支店Financial Center
(東京都中央区日本橋室町1-7-1 スルガビル2F)

・参加費:無料

・当選人数:70名様

・応募締切:2017年11月21日(火)

・登壇:吉川哲士(岩波書店『思想』編集長)、若林恵(弊誌編集長)、山田俊浩(東洋経済新報社「東洋経済オンライン」編集長)/モデレーター

・主催:東洋経済新報社

※ 本イヴェントは、東洋経済ID会員で無料メールマガジンを購読している方のみ参加申し込みいただけます。申込はこちらより。

Major Lazer「Particula (f. Nasty C, Ice Prince, Patoranking & Jidenna)」のMV。Major Lazerを率いるDiploのアフリカ行に密着し、彼の地の可能性をインタヴューした「WIRED.jp」の記事〈Diplo、アフリカにいく〉も必読!




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