感性に響く音を定量設計、ハイレゾ価格競争に挑む – 日経テクノロジーオンライン

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評価ボードも用意

ロームが発表したオーディオIC「BM94803AEKU」を搭載した評価ボード。ボードの参考価格は税別7万円。ICは3万個/月で量産中、サンプル価格は4000円。

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開発したICと評価ボード

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「ハイレゾオーディオは数値競争から脱却を」

開発したオーディオICの説明会に先立って開催のセミナーに登壇したオーディオ&ビジュアル評論家の山之内正氏。「ハイレゾ音源の最新動向と楽しみ方」と題して講演し、その音質の高さを強調すると同時に、数値に左右されないことの重要性も訴えた。

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 ロームは、2017年2月14日、同社が開発した音響制御用オーディオIC(サウンドプロセッサー)に、感性に訴える同社独自の音質設計技術を盛り込んでいることを明らかにした。CD向け標本化(サンプリング)仕様を基準とするデジタル音源(16ビット、44.1k~48kHz)よりも情報量が多いハイレゾ音源(24ビット以上、96kHz以上)で、現行の数値指標では表せない高質感を感じさせる狙いだ。音質に対する新しい競争軸を定義し、オーディオ機器の仕様がすぐに陳腐化して価格競争に陥ることを防ぐ(関連記事)。

 開発した音質設計技術では、透明感、臨場感、広がり、解像度、定位感、低音の量感、歪み感、迫力の8項目を評価基準とする。複数の専門家などによる主観評価で各項目を高める。サンプリング周波数や分解能、再生周波数帯域といった既存の性能仕様が同一であっても、オーディオICの設計パラメーター次第で評価項目を改善できるという。

 同社は、評価項目を左右するオーディオICの設計パラメーターが28あることを見出し、これらの設計で8個の評価項目を調整可能にしたとする。設計パラメーターは、回路設計(素子特性、電源変動、信号レベルなどに関わる12項目)、マスクレイアウト(素子配置、配線干渉、共通インピーダンスなどに関わる6項目)、ウエハープロセス(素子形状、素子材質、配線材質などに関わる6項目)、パッケージ(放熱特性、フレーム材質、ワイヤー材質などに関わる3項目)、リードフレーム(1項目)に関わっている。




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