三菱マテリアル、全世界のセルラーバンドに対応した車載用通信機器向け … – IoTNEWS (プレスリリース)

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三菱マテリアル、全世界のセルラーバンドに対応した車載用通信機器向けマルチバンドアンテナを開発 

三菱マテリアル株式会社の電子材料事業カンパニーは、長年培ってきたセラミックス技術とアンテナ設計のノウハウを駆使することにより、全世界のセルラーバンド(※1)に対応した車載用通信機器向けマルチバンド(※2)アンテナを開発し、10月よりサンプル提供を開始する。

近年、テレマティクス(※3)・ボックス等の車載用通信機器をインターネットへダイレクトに接続することで、「コネクテッドカー(※4)」「ITS高度道路交通システム)(※5)」といった様々な新しい製品・サービスを提供する技術が注目されている。

こうした車載用通信機器には、各国のセルラーバンドに対応したユニットアンテナが取り付けられており、テレコミュニケーションECU(電子制御ユニット)(※6)の一部として機能している。今後もeCall(車両緊急通報システム)(※7)や自動運転技術といった新しいサービスに必要な地図や路面などの詳細情報をクラウドからリアルタイムにデータ収集する手段として、ますますニーズは高まっていくと予想されるという。

テレマティクス・ボックス等の車載用通信機器には、高速なデータ通信が要求されることや、セルラーバンドが国・地域、携帯電話キャリアで異なるなどの高い技術的ハードルがあることから、これまでは地域毎のセルラーバンドに応じたユニットアンテナが必要とされていた。

同社は、セラミックスチップアンテナで培った設計技術と実績をもとにこの壁を打ち破り、このたび全世界のセルラーバンドに対応した車載用通信機器向けユニットアンテナである「マルチバンドアンテナ」の開発に成功したという。

同マルチバンドアンテナは、使用温度範囲を車載標準規格のAEC-Q200グレード2(温度範囲:-40~105℃)に準拠するとともに、699〜3950MHzの周波数帯をカバーしている。

同社では、今回開発したマルチバンドアンテナを含む製品を有効に利用してもらうことを目的に、顧客のニーズにあったアンテナ設計を支援するとともに、保有する専門設備を利用して、顧客の製品の構造や部品レイアウト、設置環境等の条件を以下の手法で評価・解析することにより、最適な無線通信環境を提案していく。

・3D CAD等の設計データを利用した電磁界シミュレーションの実施。
・電波暗室による2D/3D放射パターン評価。
・リバブレーション・チャンバ※8による放射効率測定。
・TRP/TIS評価設備によるセルラー帯アクティブ測定※9評価と解析。

※1.セルラーバンド
主にデジタル携帯電話サービスに用いられている周波数帯。

※2.マルチバンド
複数の周波数帯に対応していること。

※3.テレマティクス
ネット接続が可能な車載機器を使い、さまざまな情報を利用するサービスおよびシステム。

※4.コネクテッドカー
自動車自体の快適性や安全性の向上のため、常時インターネットに接続している自動車。

※5.ITS高度道路交通システム
Intelligent Transport Systemsの略。情報処理技術を用いて、交通事故や渋滞といった道路交通問題の解決を目指すシステム。

※6.ECU(電子制御ユニット)
Electronic Control Unitの略。システムを電子回路によって制御する装置。主に車載用。

※7.eCall
車両に搭載された通信機能により、車両事故等の緊急時自動的に緊急コールセンターを介して最寄りの警察や消防へ自動で通報するシステム。仮に運転手に意識がなくても、GPSで得られた車の位置情報や、直前までの移動方向を緊急通報先に自動的に連絡。

※8.リバブレーション・チャンバ
再現性のある実反射環境をつくることができる試験室。
アンテナ性能(放射効率)の試験と測定を高速に行い、通信問題の改善に利用。

※9.セルラー帯アクティブ測定(TRP/TIS)
アンテナ効率を評価する重要な指標の測定。TRP(Total Radiated Power)は全放射電力、TIS(Total Isotropic Sensitivity)は全等方感度のこと。

【関連リンク】
三菱マテリアル




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