米国債市場で突如流行、戦略的なスティープ化狙い-先週末から顕著 – ブルームバーグ

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米国債市場で利回り曲線平たん化がここ約6年で最長の期間に及んだ事実は、2017年最良の取引の一つが急ピッチで進み過ぎたことを示唆する。市場の一部はそのように受け止めている。

  一部投資家は先週末にかけて、利回り曲線がスティープ化するとの戦略的な賭けに出た。5年債と30年債の利回り格差(スプレッド)がそれまでに、10営業日連続で縮小していたからだ。あるトレーダーは9日、10年物と超長期の米国債先物で大規模なブロック取引を執行。利回り格差が1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)動くごとに200万ドル(約2億2700万円)の利益ないし損失が生じるポジションを構築した。この取引は既に600万ドル前後のプラスとなっている。10日のデータは、10年債先物絡みのこうした新たなリスクをとる取引が急増した状況を示した。

  こうした取引は理にかなっていると言える。米商品先物取引委員会(CFTC)の直近のデータで、ヘッジファンドなど大規模投機を手掛ける投資家が5年債先物の売り越しを過去最大に膨らませたことを示しているからだ。利回り曲線スティープ化への賭けは、この膨らんだショートポジションをカバーする手立てとなる。しかも、ここ数日は債券と株式が同時に売られ、リスクパリティー(リスク資産均等配分)のレバレッジ解消が一斉に起きるのではないかとのざわめきが広がった。ファンドなどがその必要性を感じ始めているなら、スティープ化の賭けは一段と進む公算がある。

  テクニカル的にも理にかなう。5ー30年物スプレッドの過去数週間の極端なフラット化が反転する兆しとなる水準を相対力指数(RSI)が最近、突破したからだ。さらに、長期チャート上で、9日に付けた約10年ぶり最小のスプレッドが2000年の低水準から10年の高水準まで結んだラインのフィボナッチ比率61.8%であることが分かる。

  こうして、戦略的にスティープ化を見込む取引が突如流行している。

原題:The Next Big Bond Trade: Fade the Flatness on Risk-Parity Pain(抜粋)



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