【山崎製パン】本業に根ざすM&Aを展開 – M&A Online

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 山崎製パン<2212>は国内シェア4割を持つパン業界のガリバー企業。和・洋菓子や製菓・米菓などを合わせた連結売上高は1兆円を超える。国内で圧倒的な地盤を築く同社だが、ここへきて海外市場の開拓にアクセルを踏み込んでいる。人口減少などで国内のパン市場が縮小に向かうと予想される中、海外展開が課題で、M&Aがそのエンジン役を担っている。

米国でベイクワイズ社を買収

 これを象徴するのが2016年7 月の米国ベイクワイズ・ブランズ社の買収だ。ベイクワイズはニューヨーク州を拠点とし、大手小売り向けなどにベーグルを製造・販売している。ベーグルは米東部で日常的に消費される食品として定着し、近年、食生活に対する健康志向の高まりを背景に全米へ消費が拡大しているという。また、ベイクワイズはレストラン、ホテル向けにアルチザンブレッドと呼ばれる手作り感のある高級パンを手がけるトム・キャット・ベーカリー社を子会社に持つ。

 買収発表時、山崎製パンの米国での売上高は約120億円、ベイクワイズとトム・キャット両社の合計売上高は4875万ドル(約50億円)。今期(2017年12月期)は傘下入りした両社が通期で業績にフルに寄与することになる。

 山崎製パンは1991年、ヴィ・ド・フランス・ヤマザキ(VdFY、バージニア州)を設立し、パン用冷凍生地をはじめとするベーカリー製品の製造・販売を全米規模でスタートした。1994年にはベーカリーカフェ事業に乗り出した。VdFYが20年以上にわたり米国で培ってきたパン用冷凍生地事業と、ベイクワイズのベーグル事業、トム・キャットのアルチザンブレッド事業との連携により、米国での事業拡大を目指す。

主なM&A案件

年月 内容
2006年7月 経営再建中の中堅菓子メーカー、東ハトを買収。製菓事業の強化が目的。
2008年11月 不二家の第三者割当増資約79憶円を引き受け、持ち株比率を35%から51%に引き上げ、連結子会社化。
2013年7月 コンビニ事業を手がける連結子会社のデイリーヤマザキを吸収合併し、本体に取り込む。
2016年7月 米国の製パンメーカー、ベイクワイズ・ブランズ(Bakewise Brands,Inc.)を買収。

アジアで40年近い実績

 海外進出では元々、アジアが先行している。1981年に香港ヤマザキを設立し、フレッシュベーカリー第1号店を開店したことから始まる。タイ、台湾、マレーシア、シンガポールと続き、2004年に中国本土への第一歩として上海に出店。2016年には成長著しいベトナムにも進出した。アジア各地に冷凍生地製造のセントラル工場を配置し、円滑な店舗展開を支えている。インドネシアでは他のアジア地区と一線を画する形で2014年、パンの卸売り事業を始めた。




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