米ウーバー、経営安定へ出直し ソフトバンクが出資 – 日本経済新聞

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 【シリコンバレー=兼松雄一郎】米ライドシェア最大手ウーバーテクノロジーズは12日、ソフトバンクグループからの出資受け入れに合意したと発表した。ソフトバンクなどは同社の2割弱の株を持つ大株主となる見通し。ウーバーは経営安定へ向け出直す格好だが、創業者と主要株主のベンチャーキャピタル(VC)の対立が続くなど課題は山積したままだ。

 ウーバーはソフトバンクなどから新たに10億ドル(約1130億円)を調達し、2019年をめどとする上場までの事業資金の一部を確保した。ソフトバンクは創業者が6月に最高経営責任者(CEO)職を辞任した後を受けて新CEOに就任したダラ・コスロシャヒ氏と良好な関係を築いているため、経営の安定に貢献できそうだ。

 ウーバーは主力の米国市場で競合する米リフトの激しい追い上げを受けている。シェア奪還へ割安な月額パスなどを発行しており、資金流出が増えている。米グーグル系のウェイモなどに対抗するために進める自動運転車への開発投資もかさむ一方で、成長資金の調達需要が高まっていた。

 ソフトバンクを含む投資家グループは既存株主からも株を買い集め、出資比率を14%以上に高められるめどがついたもよう。値上がりが期待できる上場前のベンチャー株を大量に買い集めるのは極めて難しいが、ウーバーは経営の混乱が続いた結果、VCや初期からの従業員など利益を確定させたい株主も増えている。投資機会を探っていたソフトバンクはこれを生かした形だ。

 経営混乱の一因だった創業者トラビス・カラニック氏とVCベンチマークキャピタルとの訴訟は取り下げられそうな情勢となった。中立的な立場を取り、混乱の収束を図るコスロシャヒ新CEOは安定株主としてソフトバンクを招き入れ、対立緩和の道筋をつけた。

 ただ、創業者とVCの間の心理的な溝は埋まっておらず、対立がいつ再開してもおかしくない。ソフトバンクがウーバーの連携を進めるには、まず取締役会の安定運営が求められそうだ。




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