好成績ファンドマネジャーに聞く(2) :日本経済新聞 – 日本経済新聞

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06財務・会計, PBR(株価純資産倍率)/PER(株価収益率) コメントはまだありません



 4~9月に好成績を残した投資信託はどんな運用をしていたのか。ファンドマネジャーへのインタビューシリーズの第2回は大和証券投資信託委託の富樫賢介シニア・ファンドマネージャーだ。担当する「ジャパン・エクセレント」が大型株を含む一般部門で2位に入った。

 ――運用スタイルを教えてください。

大和証券投資信託委託の富樫賢介シニア・ファンドマネージャー

大和証券投資信託委託の富樫賢介シニア・ファンドマネージャー

 「割安株を発掘する。上場企業をPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)の低い順、増益率順で並べ、約400銘柄に投資する。各銘柄の平均保有期間は3カ月だ」

 「足元の社会情勢に応じ、伸びそうな銘柄をひとまず買うことも多い。例えば人手不足、省人化投資、ロボット、自動運転、電気自動車などの関連銘柄だ。いつか大化けしてほしい『ホームラン銘柄』が全体の半分程度だ」

 ――過去3年間のリターンは約7割のプラス。特に今年上半期(2017年4~9月)のリターンは23.8%と好調でした。

 「割安感のあった投資先の業績が伸びた。たとえば非鉄原料の専門商社、アルコニックスは、投資時のPERが約6倍だった。よく調べてみると、M&A(合併・買収)に積極的で、非鉄市況も改善傾向にあるので投資した。4~6月期の決算発表の内容が良く買い増したところ、その後に株価が上昇した」

 「企業が投資家向け広報(IR)活動に取り組んだ結果、株価が上昇したのは土木工事で使う杭打ち機のメーカー、技研製作所だ。他社製品にはない機能を持ち優位性があったが、高知県を地盤とする企業ということもあり知名度が低かった。同社が最近、東京でのIRを強化したところ、一気にファンが増えた」

 ――銘柄の調査はどのようにしていますか。

国内株・一般部門2位
ファンド名 ジャパン・エクセレント
リターン 4~9月 23.76%
過去3年 67.48%
運用会社 大和証券投資信託委託
マネジャー 富樫賢介シニア・ファンドマネージャー
直近の組み入れ銘柄 アルバック、三菱UFJフィナンシャル・グループ、第一生命ホールディングス、アルコニックス、ウィルグループ、JCU、ダブルスタンダード、イチケン、ペッパーフードサービス、イトクロ

 「まずは指標面の割安感を調べ、銘柄を絞り込む。事業内容が気になる場合、証券会社のアナリストから情報を得たり、企業訪問をしたりする。技研製の場合、約4年前に高知に出向き、杭打ち機の使用例を学んだ」

 「売買にあたっては株価の値動きも重視する。保有銘柄のチャートを読み込む日を設けている。移動平均線や出来高といった情報を判断に生かす。株価は『企業の稼ぐ力』と『その銘柄の人気』の掛け算だ。将来的に人気がどう変わるか見極めることが投資の極意だ」

 ――今後注目する投資テーマはありますか。

 「大型株だ。そのときの経済情勢で大型株が上昇しやすい局面がある。最近だと16年11月からのトランプ相場。割安とされる自動車などが買われた。今後同様の展開が想定される。PERの低い銀行、商社、鉄道への投資を検討する」

(聞き手は植出勇輝)




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