日立、IoTを活用し経営情報から製造現場の状況までのKPIを一元的に見える化する経営・製造ダッシュボードを開発 – IoTNEWS (プレスリリース)

Home » 06財務・会計 » 日立、IoTを活用し経営情報から製造現場の状況までのKPIを一元的に見える化する経営・製造ダッシュボードを開発 – IoTNEWS (プレスリリース)
06財務・会計, キャッシュフロー コメントはまだありません



日立、IoTを活用し経営情報から製造現場の状況までのKPIを一元的に見える化する経営・製造ダッシュボードを開発

株式会社日立製作所は、IoTを活用し経営情報から製造現場の状況までのKPIを一元的に見える化する経営・製造ダッシュボードを開発した。

経営者層、工場管理者層、ライン監督者層それぞれの視点から、経営改善や生産性向上を図るために有用な情報を定量的かつタイムリーに把握することで、スピーディーな意思決定を可能にするIoTソリューションだ。

日立とダイセルの協創プロジェクトにより開発

同システムは、日立とダイセルが進めている協創プロジェクトの一環として、これまで作業員の逸脱動作や設備不具合の予兆を検知する画像解析システムを通じて収集してきた製造現場の4M、つまり

  • Man(人)
  • Machine(設備)
  • Material(材料)
  • Method(方法)

のデータを最大限活用したものだ。

ダイセルはエアバッグの基幹部品を製造している播磨工場において本年10月よりライン監督者層向けの製造ダッシュボードの運用を開始する。

その後は経営者層向け経営ダッシュボード運用に向けブラッシュアップしていき、順次同社の海外主要6工場に同システムを導入し、グローバル視点での経営判断の迅速化や製造現場でのさらなる生産性・品質の向上につなげていくという。

一方、日立では同システムをIoTプラットフォーム「Lumada」の産業分野向けソリューションコアのひとつとして、国内外の製造業向けに積極的に事業展開を図っていく意向だ。

背景

近年、製造業では顧客ニーズ多様化やグローバル競争の激化、デジタル化の進展に伴い、市場環境が急速に変化しており、このような状況に即応するために、IoTを活用して迅速に経営や製造現場の課題の把握・解決につなげる経営・生産管理システムの構築が求められている。

このような状況の中、日立とダイセルは2015年2月から協創プロジェクトを進めており、生産システム成熟度モデル(※)をベースとしたアプローチで、生産全体の最適化に向けて取り組んできた。

まず協創の第一弾として、2016年7月に作業員の逸脱動作や設備不具合の予兆を検知する画像解析システムを開発し、ダイセルの播磨工場と中国工場への導入を完了。現在は韓国工場、タイ工場への導入に着手しており、さらに米国および欧州の工場への導入も進める計画で、グローバルレベルでの製品品質の安定化や生産性の向上に取り組んでいる。

そして今回、これまでダイセルの製造現場で収集してきた4Mデータを最大限活用するとともに、日立のOT(Operational Technology)とITを融合したIoTプラットフォーム「Lumada」の技術・ノウハウとダイセルの持つ生産ノウハウを生かし、経営情報から製造現場の状況までのKPIを一元的に見える化する経営・製造ダッシュボードを開発した。

※生産システム成熟度モデル:
国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission, IEC)が検討中の生産システム発展段階を示したモデル。日立ではこのモデルをベースに、製造実行統合管理システムを段階的に構築する際、レベルごとの内容と取り組み内容を体系化している。ダイセルにおいて同システムの機能はレベル5~6への取り組み内容となる。

経営・製造ダッシュボードの特長

同システムは、製造現場の4Mデータを用いて、経営者層、工場管理者層、ライン監督者層などの職務階層ごとに、経営改善や生産性向上を図るための意思決定を行うにあたって有用な各種KPIを時系列にグラフ表示する。

具体的には、経営者層向けには事業・工場ごとの売上や利益率、キャッシュフローや可動率など、工場管理者層向けには担当工場のラインごとの生産量や可動率、他工場の情報など、ライン監督者層向けには担当ラインごとのサイクルタイムや設備稼働状況、他ラインの情報などをKPIとし、それぞれの階層において全体最適化の観点で状況の把握から課題抽出、評価分析、改善までのサイクルの迅速化を図ることができる。

さらに、グローバルに展開している製造現場の情報(加工実績、作業映像など)を統合し、ビッグデータ解析技術を活用して不良発生時の原因分析や改善施策提案を行い、各製造現場にフィードバックすることでグローバルでの製品品質向上に寄与する。

また、日立のOTのノウハウや独自のKPIツリーのモデル化技術を活かすことで、現場視点を重視し、改善活動につながる有用なKPIの設定が可能だという。

例えば、ダイセルが重要視するKPIの1つである「究極の原価管理」実現に向けて、実作業時間と標準タクトに対する遅れ、段取り時間、設備起因による待ち時間などの作業実績データを、より上位のKPI(可動率や製造原価など)に紐付けることで、経営層から現場層までのシームレスな分析を可能とする。

また、同システムは「Lumada」の機能である収集したデータのフォーマットを統一するデータ統合基盤や、多種多様なビックデータを効率良く整理・蓄積するデータレイクを採用することで、見える化・分析を効率的に行える環境を構築する。

【関連リンク】
日立(HITACHI)
ダイセル(Daicel)




こんな記事もよく読まれています



コメントを残す