嫌われ者の3メガ銀行は魅力的! – ZDNet Japan

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今日のポイント

  1. 日経平均は今後も乱高下が予想される。不透明な投資環境が続く中、堅実に資産形成するには、好配当利回りの大型株に長期投資するのが得策と考える
  2. 3メガ銀行株は配当利回りが魅力的でも、投資家に不人気。ただ、海外事業を拡大、安定的に高い収益を稼ぐ力がついてきていることを考えると、投資魅力は高いと判断

 これら2点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

不透明な投資環境続く 地味に利回りを稼ぐ戦略が有効か

 景気・企業業績が絶好調なのに、日経平均は低迷している。ドル金利の先高感が低下し、ドル安(円高)が進みつつあることが嫌気されている。さらに、世界中に広がる政治不安が、日経平均の上値を押さえている。

 トランプ政権が末期症状を呈していること、北朝鮮の暴走が止まらないこと、中国の海洋進出で周辺国と摩擦が深まっていること、日本の政治混迷も続いていること、世界中に自国中心主義が広がっていること、欧米で社会的分断が深まりテロが頻発していることなど、不安を数え上げると、切りがない。

 不安にとらわれて、株を全て売ってしまいたくなる人もいるかもしれないが、それは得策でないと考える。日本株は、PER(株価収益率)・配当利回りなどの株価指標で見て、割安と判断できるからだ。短期的な乱高下に耐えられる資金の範囲内で、日本株にじっくり長期投資する価値があると思う。

 こんなときは、派手に値上がりしそうな株を見つけて飛び乗るより、地味な好配当利回り株に投資して、じっくり利回りを稼ぐ戦略の方が有効と考える。派手に値上がりしそうな株は、失敗すれば暴落するリスクと隣り合わせであるから、短期と割り切って投資したほうがいいと思う。実際、筆者がファンドマネジャーをやっていたときは、そのようにしていた。

 配当利回りの高い大型株に投資していれば、日経平均が急落する局面に遭遇しても、減配(1株当たりの配当金を減らすこと)がない限り、じっくり長期投資を続けやすいと思う。日経平均はこれからも乱高下が見込まれるだけに、長期的に持ち続ける日本株は、好配当利回り株から選んだほうがよいと考える。

 ゴルフでよいスコアを出すためには、いかに遠くまで飛ばすか考えるより、いかにOB(コース外に出る失敗打)を少なくするか考える方が大切である。麻雀で堅実に勝つには、大きな手で上がることを狙うより、振り込まないことが大切である。野球で堅実に勝つには、四死球やエラーを少なくすることが大切である。

 同じように、株式投資で堅実に資産を増やすには、長期に寝かせておける資金の範囲内で、地味な好配当利回り株にじっくり投資する戦略が有効だと思う。

3メガ銀行に注目

 地味な好配当株として、今、もっとも注目しているのが、3メガ銀行である。三菱UFJ FG(8306)・三井住友FG(8316)・みずほFG(8411)の3行とも、長期投資対象として有望と考えている。

 3行の投資魅力は、まず、配当利回りが高く、PER(株価収益率)・PBR(株価純資産倍率)などの株価指標で見て、株価がとても割安であることである。

3メガ銀行の株価バリュエーション:2017年8月22日現在 単位:円


出所:配当利回り・PERは会社予想ベース、三菱UFJ FGのPERは会社目標純利益から計算、楽天証券経済研究所が作成

 株価が割安ということは、裏を返せば、投資家に人気がない、投資家の評価が低いということである。

 人気の成長株は、株価が上昇することによって、配当利回りは低く、PER・PBRで見た株価評価は高くなる。3メガ銀行は、その反対だ。人気がないために、株価は割安に放置されていると言える。

 なぜ、あえて人気のない株に投資するのだろうか? 答えは、相場格言でお返しする。
「人の行く 裏に道あり 花の山」。みんながやらない逆バリ投資にいいことが待っていることもあるという意味である。

 もちろん、人気のない株に投資して、さらに株価が下がることもある。「安かろう悪かろう」株に投資すると、そういうことになる。

 国内業務にほぼ特化しているゆうちょ銀行(7182)や地方銀行は、長期金利がゼロ%まで低下したことにより、今後、収益がかなり悪化すると予想される。したがって、配当利回りが高くて株価が割安に見えても、あえて投資したいと思わない。銀行株に投資するならば、3メガ銀行に絞るべきと考えている。




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