両面受光パネルは「日本で5MWの実績」、中国・上海航天機電が効率約21%の新製品 – 日経テクノロジーオンライン

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新製品を公開

(出所:日経BP)

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両面受光型セルの変換効率を0.7ポイント向上

(出所:日経BP)

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セル・パネル技術の概要

(出所:日経BP)

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両面ガラス型では日本向けに50セル/枚タイプ

(出所:日経BP)

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「マルチバスバー」の利点

(出所:日経BP)

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 中国の航空宇宙・太陽光パネルメーカーであるShanghai Aerospace Automobile Electromechanical(上海航天汽車機電:上海航天機電)は2月28日、日本の屋根に対応した50セル/枚タイプの両面ガラスの小型パネルや、両面受光型の新製品などを発表した。

 両面受光型は、変換効率が従来品の20.5%から21.2%に向上したことから、例えば、60セル/枚タイプの出力はパネル1枚当たり10W以上増え、290W~305W/枚となった。

 一般的な片面受光型に比べて、設置環境によって、年間発電量が8〜25%増えるとしている。

 営農型(ソーラーシェアリング)の太陽光発電所における利用も想定し、パネル内のセル間の隙間の広さを変えて、さまざまな透過率のタイプを用意している。

 両面受光型は、出力15MWの出荷実績がある。このうち、出力5MW分は日本の太陽光発電所で採用されている。北海道や群馬県のメガソーラー(大規模太陽光発電所)としている。

 同社の日本向けパネルは、OEM(相手先ブランドによる製造)が多いが、この両面受光型は自社ブランド品として受注した。

 残りの10MW分は、中国向けとなっている。

 両面受光型は、反射光や散乱光を発電に使えるため、発電量を増やせる一方、両面受光型のセルの製造コスト、裏面もガラスで封止することによるコスト増が課題となる。

 この点について、同社の太陽光発電事業部 Vice General ManagerのRuan Zhongli氏は、「自社生産のセルの工夫などで改善の余地が残っている。今回の新製品では、パナソニックなど、他社の両面受光型に比べて、販売価格を8割程度に抑えられている」としている。

 また、従来の片面受光のセルを使い、裏面の封止をガラスに変えた両面ガラス型では、日本の屋根に対応した50セル/枚タイプの小型パネルを新たに製品化した。

 両面をガラスで封止することで長期信頼性を高め、保証期間を30年間としている。不具合の可能性が低い上、発電量が増えることから、内部収益率(IRR)を高める手法として、固定価格買取制度(FIT)の買取期間の終了後まで見据えた運用を想定している発電事業者が多く採用しているとする。

 こちらも累計の出力50MW以上の出荷量うち、日本向けが出力約20MWとなっており、日本向けの小型パネルの開発の一因となったようだ。

 また、2017年中に、セル上の太い電極(バスバー)を15本程度に増やした「マルチバスバー」と呼ぶ技術を実用化し、量産を開始することを明らかにした。

 受光部の表面積を広くする、抵抗を小さくする、断線時の悪影響を最小にとどめるといった利点があると説明している。このセルを使うことで、パネルの変換効率は約2%上がるという。




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