ビーコンと製造実行システムの連携は世界初。工場“見える化”で何をする? – ニュースイッチ Newswitch

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 富士通と富士通アドバンストエンジニアリング(東京都新宿区)は、製造現場の見える化にビーコン(発振器)による独自センシング技術を導入する。人や製造物・治工具に薄型ビーコンタグを装着して、工場内の稼働情報をリアルタイムに把握するシステムを開発した。工場のIoT(モノのインターネット)化を促進していく「製造実行システム(MES)」のオプションとして提案する。今後3年間で100システムの販売を目指す。 ビーコンは工場内を動き回る人やモノにタグとして装着する。ビーコン経由で収集した位置情報とMESを組み合わせることで、刻々と変化する生産ラインの進ちょくや人の配置が一目で分かるダッシュボード画面も提供する。

 モノづくりの見える化でMESとビーコンを連携するのは業界初という。価格は対象とする作業工程数が5工程で、ビーコン50個を繰り返し使用する場合、500万円前後から。組み立て・加工業界向けに拡販する。

 工場内には、生産ラインや倉庫などに専用のアンテナを配置する。1アンテナ当たり10メートル四方での検知が可能。ビーコンタグを装着した人やモノが近づいたら、電波を検知して位置情報を自動検出する仕組み。

 ビーコンは無線識別(RFID)タグのように逐一読み取り機にかざす必要はなく、通常の現場作業を一切変えずに導入可能。現品表や作業指示書にタブを添付する場合、何度でも繰り返し利用できる。

 ダッシュボードのテンプレート(ひな型)はモノの流れや工程が決まっている「ライン生産」、さまざまな工程を渡り歩く「ジョブショップ生産」、少数のチームで全工程を担当する「セル生産」の3方式をそろえる。

 ビーコン以外に、RFIDとの混在利用などにも適材適所で対応する。さらに2017年度には、エリア内の座標軸まで検知できる超広帯域無線(UWB)もサポートする予定。

ファシリテーター・八子知礼氏

 MESとビーコン連動させたものは世界初だという、富士通の生産現場見える化ソリューション。工程の中でなかなか可視化できなかった人やモノの動きまでトラッキングし、ボトルネックとなるところをダッシュボードに集約されたデータをもとに判断して最適化をはかるわけだ。

 ダッシュボードまでセットにした取り組みは自社もものづくりビジネスを手がける総合SIer富士通ならでは。複数の生産方式に応じたダッシュボードテンプレートを用意するのも気が利いている。
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