ロボットと歩む介護生活。トイレや室内歩行で「日常」支援 – ニュースイッチ Newswitch

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 介護現場にロボットの導入を図る動きが活発化している。要介護者の安心・安全に加え、人手不足が深刻な介護現場で介助者の負担軽減が期待されている。日本医療研究開発機構(AMED)も「ロボット介護機器開発・導入促進事業」で研究開発を後押ししており、事業化の芽が出始めている。

 自動車用部品を手がける岡田製作所(大阪市北区)は、排せつ支援ロボット「楽々きれっと」を試作した。温水洗浄便座での洗浄後、残った水分をロボットアームで拭き取る構造で、「手を使わないため衛生的で、介護時のストレスも払拭(ふっしょく)できる」(開発部)という。

 製品開発は岡田昭二社長自らの介護体験が動機となり、開発に約10年の歳月をかけてきた。拭き取り性能も手で拭いた場合と同等レベルを確認済みで、どの洋式水洗トイレにも工事不要で設置できるのが特徴だ。省スペース化など改良を加え、2018―19年の販売を目指す。介護施設や在宅向けの市場を開拓する。

岡田製作所は排せつ支援ロボを試作

 RT.ワークス(大阪市東成区)の「ロボットアシストウォーカー」は坂道でも安全・快適に歩行できる装置。ロボットとセンサーで前後左右の勾配を検知・動作を制御し、「本人が意識せずにアシストしてくれる」(モジュール事業部)。

 上り坂は電動アシストで楽に上れ、下り坂は自動的にブレーキがかかり減速する。坂道の横断でもハンドルが取られない。傾斜角度は前後7度、左右3度まで使用が可能だ。

 16年にレンタルを開始。介護保険の利用で月額700―800円から使用でき、1年間で4000―5000台の使用実績につながった。現在、屋内で移動と立ち座りを支援するタイプも開発中だ。

 また、転倒時のケガを防ぐロボットで事業化を進めるのは、住宅メーカーのサンヨーホームズだ。開発中の屋内移動支援ロボット「寄り添いロボット」は、転倒を察知すると天井からつるされたモーターがブレーキを掛けて、骨折しないよう緩やかに転倒させる。

 細井昭宏執行役員ライフサポート事業責任者は「転倒して骨折するのが怖いから歩行をしないというのではなく、このロボットで積極的に動いてもらうことで日常生活に戻ってもらいたい」と話す。

 グループで運営する施設などでの実証試験を経て、18年に介護施設や病院向けに販売する。レールの敷設など居住空間の改善と合わせて提案していく。


(文=村上毅)




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