ファストリ柳井会長「IT活用、高い価値提供」 経営者会議 – 日本経済新聞

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 ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は7日、第19回日経フォーラム「世界経営者会議」で講演し、世界3位の衣料品会社に成長した理由について「失敗しても諦めずに挑戦する。時代の変化に合わせて未来をつくり続けてきたこと」を挙げた。今後は小売業や製造業など業界の境目がなくなる社会に変わっていくと予想。その上で「競合となる米グーグルや米アマゾン・ドット・コムなどとも協力していく」との考えを示した。


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 柳井氏は講演の冒頭、家業の衣料品店を継ぎ、1代で衣料店「ユニクロ」を日本最大の衣料品チェーンに育てるなか、「日本のコンビニが販売する質の高い弁当やサンドイッチのような日常生活を快適にするものを人々は求めている」と感じたと説明。「ライフウエア(究極の普段着)」をコンセプトに掲げ、「あらゆる人々が日常生活を快適に過ごし服を楽しむ」という「服の民主主義」の実現を進めてきたと述べた。失敗をしても愚直に続ける。成功にするには「自分たちで未来をつくるという強いリーダーシップが重要だ」と語った。

 自社が持つ強みの一つとして、これまで分業制が一般的だった衣料品業界で企画から製造、販売まで自社で手掛けるビジネスモデル「SPA(製造小売業)」をいち早く導入した点を挙げた。海外の供給業者とはお互いを尊敬し対等な関係をつくる。手ごろな価格で高品質な商品を提供できるようになり、お互いに成長できたという。

 東レと共同開発した機能性肌着「ヒートテック」なども紹介。機能面にも富んだ新しい商品の重要性も説いた。

 グローバル化やデジタル化が進むなか、従来のSPAモデルから、情報という要素を加えた「情報製造小売業」に脱皮する方針も強調した。消費者が求める商品をいち早く生産するため、「高度なIT(情報技術)を活用し、高い価値を顧客に提供できるかが存在意義となる」と述べた。

 現在「アマゾンエフェクト」が小売業に影響を与えているが、柳井氏は「1社ですべて独占することはあり得ない」と指摘。ユニクロがアマゾンに出店しない方針を改めて述べた。アマゾンに勝つには「良いプロダクトだ」と説明。機能面など専門性がある店舗は生き残るとした。




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