CO2濃度別 稲収量予測 高精度に 温暖化対応活用へ 農研機構 – 日本農業新聞

Home » 02組織・コーポレートガバナンス » CO2濃度別 稲収量予測 高精度に 温暖化対応活用へ 農研機構 – 日本農業新聞
02組織・コーポレートガバナンス, 機能別組織 コメントはまだありません



 農研機構は7日、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度による稲の収量変化を高い精度で予測できるようになった、と発表した。世界9カ国18機関と協力し、従来の複数の予測法による予測値を平均すると、実際の実測値に近くなることが分かった。気候変動に対応した農業政策や技術開発には作物の正確な収量予測が欠かせないため、国内外や国際機関などに活用を提案していく考えだ。

 地球温暖化を引き起こす大気中のCO2は化石燃料の燃焼などで年々増えている。濃度は1960年頃に320ppmだったのが現在400ppmに増加。CO2が増えると一般的に作物は増収するが、条件によっては下がる場合もあり、食料生産への影響を見るには正確な予測が必要となっている。

 農研機構と世界の研究機関は、それぞれ開発した16の予測法を使い、CO2が約50年後、1・5倍に増えた場合の予測値を計算。実際にCO2濃度を変えて育てた稲の収量と比較したところ、個々の予測法はばらつきが多かったが、平均値は実際の収量に近い数値になった。予測によると、国内の収量は約15%増える。

 同機構・東北農業研究センターの長谷川利拡農業気象グループ長は「既存の予測法にばらつきがあること自体これまで調べられてこなかった。それぞれの予測法は過大や過少に見積もるくせがあるが、平均すると実際の値に近くなる」と説明する。同機構では地球温暖化を研究する国際機関、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)などに同技術を提案し、活用を促す方針だ。




こんな記事もよく読まれています



コメントを残す