「世代間のコミュニケーションギャップを乗り越えるには?」組織のお悩みぶっちゃけ劇場 vol.5 – AdverTimes(アドタイ)

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前編から読む:「キャリア観って世代によってだいぶちがうよね」組織のお悩みぶっちゃけ劇場 vol.4

人が集まって仕事をする場があれば、コミュニケーションにまつわる悩みはつきものです。組織の中での立場が異なれば直面する課題もさまざま。さて、ここでは仕事において色々な課題に直面する組織人の本音トークを覗いてみましょう。あなたのお悩みを解決するヒントが何か見つかるかもしれません。
前回は「キャリア観のジェネレーションギャップ」についてお届けしました。一見理解不能な相手でも、その背景を理解するとうまく付き合えるようになることもあります。では、世代間のコミュニケーションギャップを乗り越えるにはどうしたらいいのでしょうか?
それでは、組織のお悩みぶっちゃけ劇場の、はじまりはじまり~~。

※この記事はフィクションです。登場する人物、組織などはすべて架空のものです

illustrated by Mariko Tonegawa

【今回の登場人物】

ショウタ:
25歳。中堅の建設会社で設計の仕事をしている。中学生の頃に会社員の父親が他界してからは、母一人子一人の家庭で育ち、今も母と二人で暮らす。学生時代から、学習塾に行けない子どもに無料で勉強を教えるボランティアをしている。
シゲル:
58歳。ショウタの叔父。地方銀行の支店長。娘2人は独立して、専業主婦の妻と二人で暮らしている。典型的な仕事人間で、土日も顧客とゴルフにいったり地域イベントに顔を出すことが多い。最近始めた唯一の趣味が家庭菜園。孫のハルトを溺愛している。
マイ:
32歳。ショウタの従姉でシゲルの長女。会社員の夫、保育園に通う1人息子のハルト(2歳)とともに3人暮らし。食品会社の開発職だったが妊娠中に退職。今は、派遣社員として事務の仕事をしている。
アケミ:
53歳。ショウタの母でシゲルの妹。総合職として生命保険会社に入社し、社内結婚をして寿退社。夫と死別してからは化粧品の訪問販売の仕事で一人息子のショウタを育てた。高齢女性をメイクで元気にすることに生きがいを感じ、働き続けている。

みんなと幸せになりたい。ちょっとだけ褒められたい

アケミはいつも仕事にやる気満々だよな。それと比べるとやっぱり会社の若い奴らを見てると何事にも熱くならない感じがするんだよなあ…、何故なんだろう。
そんなことないよ。熱い思いを持って仕事している同世代の友達は沢山いるよ。
でも、人より上に行ってやろうとか、沢山稼いでもっと良い暮らしをしたいとか、そういうギラギラした「欲」みたいなのを感じる奴がほとんどいないんだよなあ。
それは「思い」とか「熱」の向かう方向が変わっただけじゃないかな。お金が沢山稼げたらいいとは僕も思うけど、自分1人だったら今の収入でも不自由しないし、衣食住に困らなくて、スマホが持てるくらいのお金があればそこそこ楽しく暮らせるよ。だから、身体壊すような生活してまで人より上に行ったり、自分だけがいい思いをしたり人に見せびらかすためにお金を使いたいとは思わないなあ。
もし、たくさん稼げたとしたら何に使うんだ?
とりあえず老後のために貯金するのと、将来のための投資…資格のための勉強をしたりするのに使うかな。それと、今自分がかかわっているNPOに寄付して事業資金にしたい。もっと活動を広げられたら、より多くの子供たちの力になれるもの。各地を旅して、同じような活動をしている団体の視察をしたり、ネットワークを作ったりもしたいな。
ショウちゃんはとことん堅実だねー。私もそんなに贅沢は必要ないと思ってるけど、お金があったらやっぱりインスタで自慢できるような可愛い服や雑貨を買ったり、オシャレな店に食べに行ったりしちゃうな。
まあ人よりも自分を良く見せたいという願望は誰にでもあるよ。でも今時の子はモノは何でも足りてる時代に育ってるから、「基本は人と同じで、でもちょっとだけ褒められたい」「できれば自分だけじゃなくてみんなと幸せになりたい」みたいな感じ?
そうそう。やっぱりアケミおばちゃんはよくわかってる
空気を読むってやつか。なんだか窮屈だな

対面&電話 VS. メール&メッセンジャー

ショウタ、人と話してるときにLINE見るのはやめてよ
あ、ごめん急ぎの用事っぽかったから
もしかしてカノジョ~??
うーん、まあ、そんなような、そんなんじゃないような。
煮え切らないなあ、気になる
彼女とLINEでやりとりするっていうのも、俺らの世代からするとなんだかあっさりしているっていうか、寂しい感じがするんだよなあ。なんでもかんでもLINEじゃないか。
え、それで何か困る?
やっぱり相手の声を聞かないと、相手の気持ちもこちらの気持ちも伝わらないだろ?彼女も寂しがってるんじゃないか?うちの若いのが、上司に欠勤の連絡するのも、顧客にお詫びの連絡するのもなんでもメールとかメッセンジャーで済ませようとするんだよ。相手に失礼だという感覚がないのかねえ。
相手がどんな状況かわからないのにいきなり電話する方が失礼じゃない?
取り込み中だったら出ないか、あらためて折り返すかするだけだろう?
でも電話が鳴ったら仕事への集中も途切れるし、対応すればその分の時間が取られるじゃない。保育園のお迎えに間に合うために夕方必死に仕事しているときに、たいして重要じゃない用事で電話してきたり、声かけてくる上司とか、ほんとに困るんだよね…。いますぐに返事が必要なことでなければメールしてくれたらいいのに、立場上嫌な顔したりむげに切り上げたりもできないし…。
大学の頃は教授や友達とのやりとりも、バイト先とのやりとりもほぼメールかLINEで済んでたから、就活中に企業から携帯に電話がかかってくるようになって、すっごいドキドキしたな。通話でかけてくるのって「めちゃくちゃ緊急」か「めちゃくちゃ重要」かのどっちかっていうイメージだから。
わかるわー。普段あんまり電話かけないから、まったく知らない相手に仕事で電話するのも実はいまだに緊張してる。メールや対面なら知らない相手でも平気なんだけどな。
え、電話ってそんなにハードル高いものなの?
ここはアケミおばちゃんも初耳だった?
私のお客さんはスマホ持ってなくてメールもろくに使えない人がほとんどだからね…、仕事関連の連絡はほぼ電話だもの。
そうだったのか…、俺たちの時代はまず高校生くらいの頃に「好きな子の自宅に電話して、相手の父親が出て取り次いでもらう」みたいなハードルを越えてたからな、電話でのコミュニケーションは鍛えられてたよな…

コミュニケーションの壁を乗り越えるには

おじさんの部下が電話じゃなくてメールやメッセンジャーで連絡してくるのは、電話が苦手というのもあると思うけど、相手の時間をできるだけ奪わない、相手のメモをとる手を煩わせずに伝えたい内容をちゃんと文字で残す、という彼らなりの気遣いなんじゃないかな。
あと自分の時間の節約というのもあるよね。いちどに複数の相手に連絡できるし、同じ文面を別の相手へのメールに使い回せたりするし。電話は一度かけて相手が出なかったら何度もかけ直ししたり、すれ違いになったりして大変。
そうだったのか…、でもメールの数が増えると見落とすこともあるし、こまかいニュアンスが伝わらないこともあるから、大事な連絡はやっぱり電話でほしいよ。今度いちど部下と話してみよう。
でもやっぱりこうやって対面でいろいろ話すと、今まで見えていなかった相手のことが見えてきたりするよね。
アケミの言う通りだな。だからやっぱり職場の飲み会は大事だろう?
お父さん、飲み会に限定するのはちがうって。私みたいな子育て中の人や、家で親の介護してる人は、そんな簡単にプライベートの時間を割けないんだよ。うちはお母さんが専業主婦で近くに住んでるからいざというときはハルトを預けられるけど、そうじゃない人はものすごい大変な思いして家族の予定を調整したり、シッターさんに高いお金払ったりしてるんだよ。いつも飲み会に参加できなきゃまともな職場コミュニケーションできないんだったら、そこに参加できない人は最初から排除されちゃうよ。
でも今は残業規制やら何やらで、現場の社員が仕事以外の話を職場でするような余裕がないじゃないか!
その中でどうコミュニケーションの時間を確保するのかとか、どうやってそれぞれが本音で話して連携できる環境を作るのかとか、それぞれの状況にあった働き方・活躍の仕方ができるようにするかとか、そういうことを考えるのがマネジメントの仕事じゃないの?
うっ、それはそうなんだが…。
ママー!ママー!
おお~ハルくん、おじいちゃんのお膝においで~。
ママがいいの!
はいはい。
誰でもみんな最初はこんなかわいい赤ちゃんだったのにねえ。なんでこうやって世代間でギスギスしちゃうんだろうねえ。
僕、お酒飲めないしやっぱり飲み会は嫌なんだけど、今度同期とか上司に声をかけて、異世代交流ランチ企画してみようかなあ。今日おじさんと話してみて、もしかしたら「上司や先輩と話が合わない」って感じるのは自分が最初から相手のことを理解しようとしないで壁を作ってるせいかもしれないって気がしてきた。
ランチか…。うちの職場だと昼は営業メンバーが出払ってるからなあ、早起きして朝食会とか、夕方にちょっとした懇親会ってのもありかなあ。
ハルトが大きくなった時にも暮らしやすい社会を残していくためには、年寄りと若者がいがみ合ってる場合じゃないからね。まずは職場の中から、お互い歩み寄らないと。
もう一度言っとくけどな、俺はまだ年寄りじゃないぞ!
ママー

Fin




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